震災の爪痕

 昨日今日と、東京に出張してきた。意外にも涼しく、過ごしやすかった。東京に帰るのは、5月末以来なので、約2ヶ月ぶりだ。

 5月と比べると、街の雰囲気もだいぶ以前のような様子に戻りつつあるように思えた。特に夜になると気付くことだが、以前のように電気が明るすぎることはなかった。地下鉄の駅では消されている電灯もある。街の街灯ももはや全てを照らすことはないだろう。それでも、3月や5月に東京を訪れた時のような「暗さ」はないような気がした。この「暗さ」というのは電灯のことでなく、人々の表情や活気のことである。

 如実に震災の影響を感じたのは、電車や公共施設内の空調だ。以前なら、電車やビルの中に入ると寒いくらいの冷気が充満していた。猛暑と共に冷房の使用状況も度を越えていき、却って車内や室内が寒いくらいだった。ところが、今回電車に乗っていたら、なんとうっすらと汗をかいた。冷房は入っているのだが、恐らく28度前後の高い温度設定になっているのだろう。夏に電車に乗って汗をかいたのは初めてではなかろうか。過度の冷えすぎは体にも良くないし、環境にも決してよくない。だから、過ごせる範囲で冷房を弱めることはいいことではないか。問題は、冷房を我慢して熱中症になることだから、水分補給を多めにすることが必要だろう。

 それと、今回目にした印象深い光景は、東京タワーの尖塔が曲がっていたことだった。地震で曲がったとニュースでは知っていた。それが、今でもそのままになっているとは。節電もそうだが、地震の爪痕がまだまだ残っていた。改めて、震災の深刻さを感じた。
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# by reparateur | 2011-07-22 23:52 | 日常生活

早くも梅雨明け

 北陸は昨日梅雨が明けたそうだ。平年より15日も早い(昨年からも8日早い)とかで、真夏の暑さが連日続いている。節電だからと言って適度に涼をとらないと、熱中症になるそうだから(実際にある知り合いは夜中に熱中症になったそうだ)、皆さん気をつけましょう。

 昨日の夕方は、久々にプラネタリウムに行った。4歳になる娘が最近幼稚園の遠足でプラネタリウムに行ったそうで、以前は暗いから怖いと言って中に入りたがらなかった娘も、1度経験したことで自信がついたようだ。だから、もう一度見たいと言う。そこで、家の近所にある公営児童施設に設置されているプラネタリウムに出かけることにした。

 擬似空間とは言え星空を眺めながら、宇宙に思いをはせることのできるドームは実に魅力的な場所だと改めて思った。小学校低学年の一時期、天文学者になりたいと思った頃もあった。そんな幼い夢を今更ながら思い出した。しかも、この公営プラネタリウムは無料で入れる。何故こんな魅力的な場所にもっと通わなかったのだろう、と今になって後悔し、もっと頻繁に、時間がある時はまた見に来ようと心に誓った。

 せっかく夏の星座について昨日プラネタリウムで学んだのに、あいにく夜は雲が多くてはっきりとは星座を眺められなかった。でも、夏の夜に外で涼みながら星を眺めることが、この夏の習慣になるかもしれない。
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# by reparateur | 2011-07-10 15:33 | 日常生活

せめて希望を語りたい

 ご無沙汰しております。
 3か月半ほど、お休みしておりました。東日本大震災の影響が余りに大きく、発生後しばらくの間というもの、私自身この問題にどうしたらいいのか正直分かりませんでした。2月3月に行ってきたアメリカ調査のことも書く気にもなれず、被災地の方々の力になれない自分を歯がゆくも感じていました。

 この3か月、事態は決して好転しているとは言い難く、原発問題も中々収束する様子が見られません。政治も混乱し、不安を掻き立てる出来事が続いています。心が暗くなるような話題が多いことに、嫌気がさしてもきました。

 せめて私ができることと言ったら、如何にこの国に生きる我々が希望を抱いて生きていけるか、その環境作りをすることのように思います。私自身教育に携わる者として、学校現場で若い世代が生きる希望や喜びを見出していけるようなことを語っていかねばならないと肝に銘じています。若い世代が希望を持って社会に羽ばたいていくことが、この社会をより住みやすい場所へと変えていくことができると考えています。

 
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# by reparateur | 2011-07-05 00:19 | 日常生活

同じ島の中で生きる

 おとといから昨夜の朝方にかけて、金沢では雪が舞った。3月も終わりに近づいているというのに、今年はいつも以上に雪の量が恨めしく感じられる。今金沢で舞っている雪が東北地方でも舞っているかと思うと、余計胸が締め付けられる。
 こんな寒い空気の下で、燃料も底を付き始めている被災地の夜は相当寒いだろう。無事夜を乗り切ってほしいと、ただ今の僕には祈ることしかできない。映像で映し出される津波で荒れ果てた街、その荒れ果てた街で必死に家族を探している人たちや避難場所の体育館で寒そうに暖をとっている人たちの様子を目にする。同じ島でこのような信じられない光景が繰り広げられているのだ。金沢での生活だけを見ていれば、以前と変わらない平穏な生活が続いているというのに。
 自分のできることはそう多くはない。しかし、せめて心はいつもつながっていることを意識して過ごしたい。
 被害に遭われた方々の1日も早い回復と地域の復興を、切に祈っています。
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# by reparateur | 2011-03-19 10:23 | 社会問題

帰国しました

 日曜に、無事アメリカより帰国しました。今回は向こうで色々な人に助けられ、また調査に関しても予想以上の成果を得ることができ、大成功の出張でした。金曜に帰国のため空港へ向けて出発する時には、正直言って、まだ帰りたくないという気持ちに襲われました。

 体の方は、1週間の滞在でようやく後半時差にも慣れてきたかと思いきや、今度は日本に帰ってきて再び時差の問題と嫌でも向き合わねばならず、まだ体がついてきてない感じです。

 途中、五大湖のいくつかの上空を飛びました。海のように広い湖ですが、それでも半分以上凍っていたのには驚きました。アメリカは本当に広く、北の方は凍えるほどに寒かったですが、南(帰国時がヒューストン経由)では半そでで過ごしている人もいるくらいで、コートを着ていると熱いくらいでした。

 色々ご紹介話がありますが、追々書かせていただきます。
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# by reparateur | 2011-03-08 07:08 | 旅行

峠を越えて

 すっかりここしばらくは晴天が続き、ここ2,3日であれだけ積もっていた雪も、まるでなかったかのように消えてしまった。このまま一気に春が来てくれればいいのだが、恐らくそういうわけにもいかず、まだ何回かは雪が舞うこともあるだろう。しかし、もう1月末のような大雪に見舞われることもなかろう。季節の移り変わりを肌で感じられる日々である。

 何度も書いていることだが、職場からはとてもきれいに富山との県境の山々が見える。雪をかぶった稜線がはっきりと浮かび上がる光景は何度見ても美しい。山々の一番高い頂は今でも真っ白で雪深い様子が伺える。東京などの大都会にも大きなビル郡が立ち並ぶのに、山々を美しいと感じてビル郡をそう感じないのは、山々が自然の発露だからだと思う。そこに様々な自然の命が宿っている。私たちをも包み込んでくれるような暖かさを感じる。一方のビル郡は、その大きさ、高さ、形などに圧倒はされるけれど、私たちを包み込むというより、見下ろしているような印象を持つ。所詮、人工物は自然の雄大な力にはかなわない。

 ニュージーランドの大地震も、逆の意味で自然の大きな力の前に人間が非力であることを感じさせられた。1人でも命が助かることを願う。
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# by reparateur | 2011-02-24 00:37 | 日常生活

娘の名言

 娘も昨年12月で4歳になって、おしゃべりも上手になった。通っている幼稚園も、毎日楽しいようだ。

 髪の毛も伸ばして背中の3分の1が隠れるくらいまでになったので、髪をゴムで結ぶ機会も増えた。上の2人は男の子だったし、僕自身も今まで長髪にしたことなどないため、髪の毛を結ぶという経験をしたことがない。妻は現在非常勤の仕事をしているが、朝早く出かけるため、幼稚園のバスまで送るのは基本的に僕の仕事だ。妻が時間のある時は娘の髪を結んでくれるが、先に仕事に行かねばならない時や娘が寝坊した時は結ばないで出かけるか、僕が結んであげなければならない。しかし、中々うまくは結べないのだ。結び方がゆるかったり、うまく束ねられなかったりすることが多い。だから、僕が髪を結ぶことは娘には不評だ。

 ある朝のこと、妻が髪を結べなかったので、僕が結ばなければならなかった。しかし、娘は結ばなくていいと言う。そして、ゴムを幼稚園かばんに入れようとした。先生に結んでもらうからいい、と言うのだ。
 僕は娘に言った。「先生、忙しいでしょ?結んでもらうのは悪いよ」
 すると娘にこう反論された。「ううん、忙しくないよ。だって、先生いつもみんなと遊んでるもん!」

 なるほど、子どもにとって大人が一緒に遊んでくれるということは、忙しくないことを意味しているんだ。先生が子どもと一緒に遊ぶのもお仕事なんだよ、と心の中で思ったが、「いいよ、パパが結ぶよ」とだけ言って頑張って髪を結んだ。
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# by reparateur | 2011-02-10 23:14 | 日常生活

雪の生活の理想と現実

 大雪が降ったのがちょうど1週間前。しかし、先週は半ばから気温が上がり、晴れ間も見られるようになった。だいぶ春らしい空が金沢でも覗けるようになったので、ほっとしている。私の職場からは、雪をかぶった山々の稜線をはっきりと仰ぐことができ、自然の造形美にはしばし目を奪われる。また、雪をかぶった家々の立ち並ぶ風景は、雪国らしい静かな時間の流れを感じることができて、僕はとても好きだ。

 しかし、雪のある光景は決して美しさばかりではない。道のところどころにある残雪が残って氷となり、路面を滑りやすくしている。だから、道を歩く時は余り大胆には歩けない。万が一、氷を踏んでしまったら、一瞬で尻もちをついてしまうだろう。現に、僕も2度は実際に滑って転び、転ばなくても滑った経験は数知れずある。氷は透明なので、よく目を凝らさないとつい見過ごしてしまう恐ろしさがある。だから、まるでペンギンのように、一歩一歩確かめるように足を踏み出す歩き方を、いつの間にかするようになっていた。

 戦後のベストセラー『山びこ学校』という本の冒頭に、「雪」(石井敏雄作)という詩がある。

 雪がコンコン降る。
 人間は
 その下で暮らしているのです。

 という僅か3行の短い詩だが、山形県の寒村で育った中学生の作ったこの詩には、その地で暮らす人々の苦労や努力が込められている。そのことを、この冬を過ごしたことで実感したような気がする。(勿論、もっと雪深い土地の苦労はもっともっと辛いものだろう)

 春が待ち遠しい。
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# by reparateur | 2011-02-06 19:08 | 日常生活

相変わらず、すごい雪です

 連日雪が降り続き、雪かきしてもしきれない有様です。家の周りに雪捨て場を確保するのもだんだん難しくなってきています・・・。地元の人たちも口を揃えて、今年は多いと言っています。久しぶりの大雪だそうです。金沢市では、7年ぶりに大雪対策の部署を緊急に作ったとか。しかも、既に市の予算として取ってあった除雪費用は使いきり、追加予算の措置を講ずるそうです。今日は県内のJRも一斉に運休し、大学は臨時休講になりました。

 雪国の生活は、忍耐を学びます。忍耐があるからこそ、春の来る嬉しさが身に染みるようにかんられるのかもしれません。
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# by reparateur | 2011-01-31 21:20 | 日常生活

「おてんとさんがしてくれるやろ」

 今週は本当に雪がよく降った。金沢で3度目の冬を過ごしているが、一番の積雪量になっている。ちょうど一週間前、土曜から日曜の朝にかけての積雪が多く、市内平野部でも30cmは軽く積もっていた。その後は降っては止みの繰り返しで、日曜朝に降り積もった雪は依然として道端や土地の隅に高く積みあがっている。職場は山側にあるので、平野部よりも更に雪深く、道路からどけてできた雪の山が2mは超えているところもある。厳しい雪国の冬を肌で味わっている。(勿論、上には上がいて、もっと雪深かったり気温が低かったりする場所はいくらでもあるであろう。)

 雪にまつわる話を2つほど紹介しよう。

 恥ずかしい話だが、今住んでいる家屋は古いタイプの家で、洗濯機は屋外の軒下に置いてある。秋頃に、洗濯機と水道管をつなぐホースの接続部から水漏れしていることが判明し、それ以来洗濯した後は必ず蛇口を閉めるようにしていた。しかし、この冬の寒さでなんと水道が凍ってしまったのである。それ以来、水道管を凍らせないために、冬場は蛇口を閉めるのをやめた。普段は困ったことと思わされても、何かの役に立つことがあるものだと気付いた。(ただし、先日、とうとう蛇口を開けておいたにも関わらず凍ってしまった。水漏れの状況はそれほどひどくはなかったことのようだ。)

 連日雪が降り続くので、朝特に積もっていた時は、いつもより少し早く起きて家の周りを雪かきしている。日頃の運動不足が一気に解決できそうなくらい、雪かきは汗をかく仕事だ。先日の金曜も朝6時半くらいから雪かきをしていたら、隣に住んでおられる方も出てきた。しばらく作業していたが、完璧に雪を掃くことは到底不可能である。どうにか人が通ったり車が出入りするのに支障はないくらいまでどかそうと僕は考えていた。でも流石に4,50分続けるのは大変だ。そうしたら、お隣さんが一言
 「あとは、おてんとさんがしてくれるやろ」
 もうきりがないから、根詰めてしなくてもいいですよ、と僕に助言してくれたつもりなのだろう。 その人が言った通り、その日は久しぶりに陽が差して気温も上がったため、車道や雪かきをした箇所は雪が溶けた。雪かきは太陽を味方にすることが、雪国で暮らしていくための大切な発想なのかもしれない。
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# by reparateur | 2011-01-23 01:20 | 日常生活


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