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現場教師の努力

 昨日今日と金沢では気温が上昇し、ようやく桜が満開を迎えた。東京で桜を満喫できなかった分、金沢での花見を楽しもうと思う。
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 ちょうど今日は次男の小学校入学の日だった。長男が東京で入学した時も、桜が満開だった。ということは、4年前は東京でも桜は4月に咲いていたということになる。今ではすっかり3月末に咲いてしまう傾向にあるようだ。

 今日の午後は、石川県の教師たちによる或る学習会に参加してきた。石川は教育研究・教育運動が比較的盛んのようで、現場レベルでのこういった学習会は頻繁に各種団体が行っているようだ。僕が今日顔を出したのは小学校教諭が中心になって行っているもので、4月のクラス始めの時期にどのようにクラス作りを進めていくか、という点について数人の教師が発表していた。
 やはり4月の最初の時期は教師と生徒との関係作りが大事で、特に新しく担任することになった場合、子どもたちもどんな教師なのか観察している。そのような時に教師が子どもたちをうまく惹き付けて心開ける状態にさせるかどうかが、その後の1年間を乗り切くための大きな鍵となる。或る先生は、教師の側から子どもたちに分かりやすくメッセージを語りかけ、自分たちが受け入れられていることを伝えていくよう心掛けている様子が報告された。
 僕が聞きながら思ったことは、子どもが教師に対して色々反応をする際、教師が分かりやすくメッセージを伝えようとする一方で、子どもたちは必ずしもストレートに本音が出てこないことが多いのではないか、ということだった。つまり、子どもが発した言葉は彼らの本当に言いたいことにオブラートをかけて表現された場合がある。と言うのも、前述の先生の受け持った或る子は「席替えをしないで欲しい」と言ったのだそうだ。最初その真意が分からなかったが、よく観察しているうちに、その子の家は或る商売をしていて、その独特な臭いが体に染み付き、席替えのたびに隣の子に臭いについて言われるのが嫌だ、というその子の本音が分かってきたそうだ。こうして子どもの本音を如何に汲み取り、それにきちんと向き合って対応するかどうか、その姿勢如何で子どもが心を閉ざしも開きもする。やはり、教育は人間関係の上で成り立っており、教室の中に人と人とのつながり合いを作り出すことが本当に大切なことなのだ、ということを学んだ。
 今後も、こういった教師の学習会に時々顔を出させてもらおうと思う。現場の教師は、子どもに真剣に取り組もうとしている。現場の教師の声は大切にしたい。
by reparateur | 2008-04-06 00:09 | 教育


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